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執筆者の写真Sumika Moriya

朝ドラをアドラー心理学で観てみる

更新日:7月27日

こころの金継ぎ師 アドラーカウンセラーのMorleyです。




ところで朝ドラ観ていますか? 【虎に翼】

ドラマじゃないか・・・っていう方もいるかもしれないけれど、ついついアドラー心理学的な見方をしてしまう私です。









5月28日の敗戦後疎開先から戻ってきた弟が読んでいた本が、アドラーの「問題児の心理」であったり、7月11日「家族会議をします」なんて虎ちゃんが言い出したり・・・。思わずアドレリアンとしたら期待してしまうものもあるんですね。





そして、それ以上に、敗戦後の悲惨な状況の中で人と人との関わり方への有り様に変化を求められているのは、今を生きる私たちにも重ね合わせてしまうからでしょうか。





朝ドラを見ながら考えさせられたことは、今あるこの時代も、長〜い長〜い時代の変化とその中で何度も変革を遂げてきた流れとともにあるということ。アドラー心理学の目指す【縦の関係から横の関係へ】も、時代の流れから見ていくと、そう易々と一足飛びで変えることは難しいことがわかります。





遺伝的要素も育ってきた環境も、大きな影響を与えるけれども、・・・持って生まれたものをどう使うかと考えるのもアドラーの教え。





その時代、時代に懸命に生きてきた人たちが作ってきたモノ・コトを、頭から否定したり恨んだりしたくはない。きっとその世界でいろんな思いを持ちながら必死に生きてきたはず。

その姿が朝ドラの中でも垣間見れる。朝ドラの虎ちゃん自身も、子育てに悩み、お友だちとのことで悩み、職場の人間関係に悩みながら・・・彼女の法律家として戦後の日本国憲法の「すべての国民は、法の下に平等」を見つめながらより良い社会を目指すために真っ直ぐ向き合っている。





アドラーが目指したのは、この広い宇宙の中の片隅にある地球、そこで人類が存続していくためにどうすれば協力し合っていくのか・・・とても壮大なものです。





自分自身の幸福と人類の幸福のためにもっとも貢献するのは共同体感覚である。

人類のすべての答えはこの結びつきを考慮に入れなければならない。それは他者と結びついて生きているということ。もしも一人であれば滅びるという事実に照らした答えでなければならない。生き残ろうとするのであれば、我々の感情すら、問題、目的、目標の最大のもの、即ち、われわれが仲間と協力して住むこの宇宙における個人としての我々の生を継続することに一致しなければならない。

ー人生の意味の心理学ーアルフレッドアドラー岸見一郎訳





そんな壮大な話なんて・・と叱らられるかもしれない。「私は、今目の前で起こる親と問題や子どもとのこと、会社でのことで精一杯や〜」「自分のことだけで精一杯や〜」という状況は誰にでも起こりうる。




だからこそ、私たち人間は一人ひとりが地球存続のため存在しているんだと大きな視野で捉えてみる。自分の存在価値を味わってみる。




いやいや・・・そんなでっかいことなんて出来ないというかもしれないけれど・・・

自分のご機嫌さんは、周囲を幸せな気持ちにだってさせるし、誰かを笑顔にさせる。




今はムリ・・・っていう人が傍にいるなら、サポートできることはないかと声をかけることもできるし、そっと見守ることだってできる。

「なかま」と「できる」を探していけば、もっと協力し合えることもあるはず。

老いていく親だって、生きててくれるだけで心の拠り所があるからがんばろうと思えたりもする。そうやって助け合い、協力しあって生きようと思う人が一人でも増えていけば、その波紋はゆっくりと広がっていくはず。





そんな風に、自分に問いかけたり、振り返ったりしながら楽しんでいます。

そして、自分を励ましその満たされたエネルギーを誰かに注ぐ。足りないときはこうしてドラマから、本からでもエネルギーをいただきます。

あなたがどんな風に捉えたか・・・またお話ししてもらえる時があれば嬉しいです。





今日はひとりごと・・・書いてみました。

今日もブログに来ていただきありがとうございます。

Morleyでした。






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