2024年2月10日
こころの金継ぎ師 「アドラー・カウンセラーのMorley」こと盛矢澄香です。
「こころの金継ぎ」を考えたのは、実はコロナ緊急事態宣言からモヤモヤが続いて2年目。
まあ、このお話はまた改めて。
金継ぎは前々から気にはなってたけれど、「こころの金継ぎ師」を名乗るには、やっぱりちゃんと【器の金継ぎ】を体験しておかなければと、探して早速行ってきました。器の持参もできるのですが、今手元には一枚もないので、教室で窯元から提供された器を選ばせてもらいました。
小さな器もあったのですが、先生のお勧めの角が欠けている萩焼のお皿と、割れた備前焼。
入りきらない小さめの器はたくさんあるので、せっかくやるなら大事に使う器にしよう!!でも、でかい〜〜大丈夫かわたし💦
生漆と石粉(石灰でもいいらしい)をコネコネした錆漆で、萩焼の欠けた角をもつ作業。
次は、生漆と小麦粉をコネコネした麦漆で、割れた備前焼のどんぶりをくっつけていく。
いつもは大雑把な私ですが、息をするのを忘れるぐらい(呼吸はだいじよね)集中して、ひたすら器と向かい合う。時間が経つのも忘れてしまう。
まずは、今日はここまで。何かを作るときは、一気に仕上げたい私もここはがまんの子。しっかり乾いてくれるまで待つ。まさかここで『待つ』ことを求められるとは。4回の意味をようやく理解する。4つの工程を踏むんだそうですが、第3工程までは金や銀などは使わない。最後の工程で初めて、仕上げの金や銀などを使うんですって。
割れたり欠けたりしたモノは元通りには戻らないけれど、割れや欠けを隠すのではなくそのまま生かして修繕する。そこに新しい景色が広がります。どんな新しい器になっていくだろうとワクワクする。
他の参加者3人の方達も、それぞれのペース。仕上げをしている方もいれば、新たな器を出して始める方も。それぞれにリスペクトしながら自分に集中してゆるくつながっている感覚がなんだかいい。
人間関係も同じなのかなと思ってしまう。今年、いろんなところでお試ししている【つながり】とはどんなものか体感していただくワークにダブったんです。壊れた関係も、お互いの努力で修復することで、新たな関係性に発展します。もちろん、悲しいけれど修復を試みないケースもありますが。
日本では壊れたものは直して使うのが当たり前だったのに、利便さが優先する時代は次から次に便利さや安価なものが現れてきて、つい簡単便利なものに手が出てしまうんですよね。だけど、人間は何かと置き換えることなんでできないし、唯一無二の存在なんですよね。
初めて体験でしたが、そんなことを考えた癒しと忘れそうな心を取り戻していく時間でした。
経験から学ぶのが最もいい。 子供を育てるには、「経験から学ばせる」のが一番いい(もちろん常識の範囲内だが)これは、子どもたちが自らの行動を「親や先生にダメと言われたから」というのではなく、物事の論理や現実の状況から導き出すようにするためだ。『子どもの教育』A・アドラー著 (超訳アドラーの言葉:岩井俊憲超訳より)
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Morleyでした。
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