こころの金継ぎ師 アドラーカウンセラーのMorleyです。
子どもの頃から、ずっとず〜っと自分の中で「きっとそうなんだろう」って思い込んでいることってありませんか?
田舎の鍵っ子で育ったというお話は以前書きました。その「田舎の鍵っ子」になった本当の理由、知ったのは3年前なんです。もう何十年もの間、尋ねるわけでもなく触れるわけでもなく過ごしてきたんです。
つい3年前、父と話をしていた時ふと思い出し聞いてみた。「ところで両方の実家は近いのに、なんで住宅に出て住んでたん?」
夕暮れ時はいつもどこかものさみしい感覚があったっけ
両親の実家は、実は歩いても5分もかからないくらいの近さ。それなのに、どうして住宅のようなところに住んでいたんだろう?
学校が終わってお友だちと遊んでいると、おばあちゃんとかが迎えにきて「そろそろ帰りなさい」って言われる。帰ってもウチには誰もいないし・・・トボトボお家に帰る。
父「あれ、言ってなかったっか。それは親と住んだままだと〈自立〉できないと思ったから。田畠があると、食うものに困ることもない。どこかで甘えて頼ってしまうと思って住宅に出たんよ」
私「え〜〜〜〜〜。私は嫁姑の中でも悪かったのかと思ってたけど聞けなくて。でもお休みには手伝いに行ったり、何かあるたび行ってたよね。」
「本当は、ちょっと寂しかったんだ。みんな帰るとお母さんやばっちゃんじっちゃんいていいな・・って。羨ましかった。」
父「そりゃ、さみしい思いさせて悪かったね」
子ども心に【聞いてはいけないこと】と思い込んでいた。ずっと心にあったモヤモヤが一気に吹き飛んで笑ってしまった。
家族の中の【暗黙の了解】って案外たくさんあるような気がします。
大人になったあなたが今でも抱いているモヤモヤがあるとしたら、一度聞いてみるといいですよ。案外、自分が思い込んでいただけで、相手の思いは違っていたりもします。
大人にとっては何のたわいもないようなことでも、小さな子どもにとってはそれが全世界であり、その中で必死で生きている。目の前の出来事を理解するには、経験も知識も全然及ばないけれど、子どもなりに感じ取った空気の中で何とか対応していこうとしている。そこで生きていくために。
親も子どもも、日々目の前のことで必死に生きています。少しだけ、相手の立場から考えてみるとどうだったんだろう?と思いを馳せてみるのもいいのかも。
最近増えてきた、老いていく親との関係についてのご相談。自分が親のことをどんなふうに見ていたか、感じていたかも少し振り返ってみるのもいいかもです。
今日もブログに来ていただきありがとうございます。
Morleyでした。
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